さて、これまで「整数」「自然数」を学んできました。
いよいよ、「正(せい)の数」「負(ふ)の数」です。
正の数と負の数
勘のいい方は正の数は+の数で、負の数は-の数でしょ?
負の数は0より小さいんでしょ?とすぐ理解できていると思います。
でも、引っ掛かる子もいると思うのですよ。
・正と負ってどういう意味?
・+、-ってたす、ひくと関係あるの?
( ^ω^)・・・
あ、これはわたしも説明できないかも。
しかしどうにか落としどころを見つけたい。
分数ってどんどん分母を大きくしても0になることがないのですが、0に限りなく近づくことは可能です。
そういう意気込みでやっていこうと思います。
正と負ってどういう意味?
分からないことはすぐググります。
中学校の数学で学習する正の数と負の数の、「正」と「負」の意味について調べてほしい。1.なぜ正負の漢字... | レファレンス協同データベース
(引用:レファレンス共同データベース)
「正」というのは直線を進んでいくイメージがあるらしく、自然数がずっと続く印象だったんでしょう。
「負」は背く、反対方向というイメージで「正」の反対を「負」にしたようです。
なので、自然数の反対方向の0を含まない数を負の数というのでしょう。
諸説あるみたいですが、要するに自分がイメージできればいいのです。
数字と一体になっている+をプラスと言い、正の符号といいます。
同じく-をマイナスといい、負の符号といいます。
正と負ではなくプラスとマイナスにしちゃえばよかったのにと個人的には思いますが、教科書が採用している以上、みなさんは覚えなければいけません。
ぶっちゃけ、正の数、負の数と言う言葉は今後あまり出てこないと思うので、どうしても無理なら言葉は覚えてなくてもいいかなとは思います。
ただ、正負でも、プラスマイナスでもお互いが逆方向だというのはしっかりつかんでおきましょう。
+、-ってたす、ひくと関係あるの?
おそらく、ここが数学苦手かどうかの分かれ道の一つかと思います。
まず、「方向」としてはプラス、マイナスと読みます。
数字と一体になってる符号です。
+1(プラスいち)、-1(マイナスいち)
数字と一体化したプラス、マイナスは、東に1、西に1という感じ。
ややこしいのがたすも+、ひくも-と書くのですね。
+のイメージは「正」の方向に進む感じ。
+5(プラス5)は0を起点にして、正の方向に5進んだもの。
1+5(1たす5)は、1から5進んだものという感じ。
根っこは同じなんですけれど、ややこしいと思うので、プラスマイナスは方向、数字の間にある+-は、足す、引くと覚えましょう。
()の中にある+-は数字と一体化しているので、プラス、マイナスです。つまり方向。
(+1)・・・プラス1
(-1)・・・マイナス1
もちろんセンスがあってコア(根っこの部分)のイメージをつかめる子はその方がいいです。
足し算(正の数同士)
1+5=6
これは簡単ですね。
1たす5は6。
すごろくで、1のマスから5進んだ感じ。
1+(+5)=6
同じことではあるのですが。
1たす「プラス5」は6。
1に、「プラス5」の塊を一気に足したイメージ。
まあ印象がちょっと違うだけで、(+5)の+は省略可能です。
(+5)=5
と考えて大丈夫。
1+(+5)=1+5=6
とかっこを外せます。
なお、++と連続する場合は、分かりやすいように()は必要です。
引き算(正の数同士)
じゃあ引き算の場合は?
普通の引き算は、
6-5=1
6ひく5は1
簡単ですね。
すごろくで6のマスから5戻ったと考えてください。
これからその感覚が大事になります。
正の数-正の数
6-(+5)=1
6ひく「プラス5」は1
Oh・・・ややこしくなったかもですね(;''∀'')
とにかく、「なくなる」というよりは、「もどる」という感覚を付けてほしいです。
一体化した(+5)のかっこは外せるから、
6-(+5)=6-5=1
(+〇)かっこプラス数字かっことじ
の場合は単純に()内の+を省略してしまうのが最も楽で間違えないとは思います。
()を無くすことを「かっこをはずす」といいます。
計算しやすくなります。
今は簡単なので図でかけますが、そのうち数が大きくなったら、この()外しの技は使えないと間に合いません。
おおよそ理解できたら、かっこを外す訓練をしてください。
例)
555+(+445)=555+445=1000
900-(+400)=900-400=500
次回予告
しかしだね、(-〇):かっこマイナス数字かっことじ
コイツがやってくるのだよ・・・
つづく。
ではでは。